要点
360度商品動画とは、商品がその場で一周まわる短いクリップのことです。大手3プラットフォームはいずれも普通のMP4として受け付けますが、長さ・サイズ・形の要件はそれぞれ違います。2026年9月時点の各社ヘルプページに当たって、必要な情報を1つの表にまとめました。
| Shopify | Etsy | Amazon | |
|---|---|---|---|
| 長さ | 最長10分 | 3〜15秒 | もっと長いクリップを想定(後述) |
| ファイルサイズ | 最大1GB | 最大100MB | 最大5GB |
| 解像度 | 最大4K | 下限500px、理想は1080px | 最大1080p |
| 形式 | MP4・MOV・WebM | 主要な形式 | MP4・MOV |
| 推奨アスペクト比 | 16:9 または 1:1 | 1:1 または縦型 | 16:9 |
| 商品あたりの本数 | 複数可 | 1商品につき2本 | 最大4本 |
| 音声 | 残る | 削除される | 残る |
AI 商品360度回転動画ジェネレーターで作る回転クリップは、768pのMP4で長さ5〜15秒です。ShopifyとEtsyにはそのまま入ります。Amazonは一周分より長い動画を求めるので、その方法はAmazonの節で説明します。
360度商品動画とは何か
この言葉は2つの別物を指すので、はっきりさせておく価値があります。360度商品動画とは、固定カメラの前で商品が回転する平面のMP4——ターンテーブルに載せたときと同じ映像です。買い手はほかの動画と同じように再生します。ヘッドセットで内側を見渡す没入型の360°シーンではありません。そちらはパノラマで、Shopify・Etsy・Amazonの商品ギャラリーは受け付けません。
ストアがターンテーブル型を重視するのは、静止画では答えられない疑問に答えるからです。背面はどうなっているのか、底の処理はどうか、色は実際どれくらい深いのか。Etsyは自社の出品者向け案内で、商品動画がEtsy検索での表示に影響しうると述べていますし、Shopifyは商品動画を画像と同じギャラリーで配信します。つまりクリップは、購入判断がまさに起きる場所に置かれます。
回転クリップの作り方
従来は電動ターンテーブル、撮影ボックス、PC接続したカメラ、そして商品1点あたり半日が必要でした。AIを使う道筋は、それを写真1枚に置き換えます。整った商品写真をアップロードし、動きを一文で指示すると、モデルはカメラが捉えなかった側面を補って、途切れのない一回転としてレンダリングします。アップロードした写真がそのまま最初のフレームになるので、冒頭の1秒は近似ではなく実物の色とラベルが映ります。
出力仕様はどのプラットフォーム向けでも同じです。
- 768pのMP4、5秒から15秒まで1秒刻み
- 1秒あたり4クレジット。5秒の回転なら20クレジット、15秒なら60クレジット(料金を参照)
- アスペクト比は6種類:16:9、9:16、1:1、3:4、4:3、21:9
- 生成時間はおよそ2〜5分。完了するとマイ作品に入り、ダウンロードできます
アスペクト比について実務的な注意を1つ。テキストモードでは比率を直接指定します。画像モードでは出力が写真の枠に従うため、別の比率を選ぶと、ジェネレーターがレンダリング前に写真を白でパディングして合わせます。白背景の商品写真ならこのパディングは見えませんが、色付きの背景でははっきり見えます。枠を変えるつもりなら白背景で撮ってください。
Shopify:3つの中でもっとも寛容
Shopifyの商品メディアは、MP4・MOV・WebMで最大1GB、最長10分、最大4Kまでの動画ファイルを受け付けます。何をアップロードしてもShopifyが変換し、買い手の回線に応じて480p・720p・1080pのMP4またはHLSとして配信します。768pの回転クリップは、どの上限にも余裕で収まります。
アップロードは管理画面の商品ページ、「メディア」から、画像とまったく同じ手順です。クリップを活かすコツが2つあります。
- 回転動画は1枚目ではなく2枚目に置く。 ギャラリーの最初の枠は、コレクション一覧で買い手が見るサムネイルです。ここは静止画のままにしてください。回転動画は2番目——すでにクリックして入ってきた人に対して再生される位置が適所です。
- ギャラリーの形に合わせる。 たいていのテーマはギャラリーのメディアを1つの比率に切り抜きます。商品写真が正方形なら1:1、横長なら16:9でレンダリングしてください。比率が合っていないと、整ったページに黒帯が出て目立ちます。
多くのテーマは自動再生ではなく再生ボタンを表示します。Dawnには商品ページ設定にループのオプションがあり、最後のフレームが最初と一致する回転クリップとは相性が良いです。
Etsy:短く、無音で、正方形
Etsyは長さについてもっとも厳しく、置き場所についてはもっとも寛大です。執筆時点でヘルプセンターは、1商品につき最大2本、各3〜15秒、最大100MBまでを許可し、アップロード時に音声を削除します。解像度は下限が500ピクセル、理想は1080ピクセル以上とされています。動画は商品画像のカルーセル内に入るので、買い手は写真を送りながら目にします。
5〜15秒という枠は、ジェネレーターが出力する範囲とちょうど重なります。これは偶然ではありません。一回転は6〜8秒で読みやすくなり、5秒を切ると急いだ印象になります。
Etsyは動画を画像と同じカルーセルで表示し、Etsyの買い手の多くはスマートフォンで見ています。そのため16:9より、1:1や3:4のような縦型のほうが画面を埋められます。768pの回転クリップはEtsyの下限を余裕で超え、理想値は下回るので、広い背景に小さく置くのではなく、商品を画面いっぱいに大きく入れてください。そうすればスマートフォンでは差が見えません。
Amazon:16:9で、一周分より長く
AmazonはMP4とMOVを最大5GB、最大1080pまで受け付け、商品ページのメディア枠と、ページ下部の動画セクションに表示します。アップロードは「カタログ」→「動画のアップロードと管理」から行い、公開前にすべて審査されます。Amazonによれば承認されたクリップは通常3日ほどで表示され、繁忙期はさらにかかります。利用資格はアカウント種別に依存し、一部のプログラムでは販売実績も条件になるため、まとめて作る前にアップロードページを確認してください。
Amazonがほかの2ストアと違う点は2つあります。
- Amazonはより長い動画を想定している。 ショッパブル動画に関する同社の案内は1分以上のクリップを想定しており、一般的な推奨も30秒以上です。10秒の回転1本ではこの枠に対して薄すぎます。対処は簡単です。時計回りの回転、反時計回りの回転、寄りの回転をそれぞれレンダリングし、無料の編集ソフトでつないで30〜60秒にします。あるいは、短いループが自然に収まるA+コンテンツの動画モジュールで使う手もあります。
- Amazonはファイルだけでなく内容も審査する。 価格、キャンペーン、外部リンク、競合への言及、レビューの引用が入った動画は却下されます。無地の背景に商品だけが映る回転クリップは問題なく通ります。ターンテーブル映像がAmazonで好まれる理由の1つです。
Amazon向けは必ず16:9でレンダリングしてください。メディア枠はこの比率を前提に作られており、正方形や縦型は帯付きで表示されます。
手順:写真1枚から3つのストアへ
- 写真を1枚撮る、または選ぶ。 斜め前からの四分の三アングル、商品は中央、均一な光、白または無地の背景。これが動画のフレーム0になります。
- レンダリング前にストアごとの比率を決める。 Amazonと横長のShopifyギャラリーは16:9、Etsyと正方形ギャラリーは1:1。比率ごとに生成し直すほうが、あとから切り抜くより安く済みます。
- シーンではなく動きを書く。 「その場で1回だけゆっくり一周、カメラは固定、背景はそのまま、ラベルは鮮明に保つ」のように。新しい背景を書くと、モデルがクリップの途中で背景を変えてしまい、ループが崩れます。
- 長さを選ぶ。 EtsyとShopifyには6〜8秒。Amazon向けにつなぐつもりなら10〜15秒。
- 生成し、確認し、ダウンロードする。 一周を通して一度見てください。ラベル、背面、底面——モデルが推測で補った部分を確認します。ずれていたら生成し直します。
- アップロードする。 Shopifyは商品の「メディア」。Etsyは商品の写真と動画。Amazonは「動画のアップロードと管理」から入れて審査を待ちます。
却下される・埋もれるクリップによくある失敗
- 枠に合わない比率。 もっとも多い失敗です。黒帯は買い手にはミスに見えますし、Amazonのメディア枠は16:9のみです。
- 音声に頼る。 Etsyは削除しますし、ShopifyとAmazonも多くの場面でミュート再生します。商品動画はすべて無音前提で作ってください。
- 雑然とした背景。 ギャラリーで気が散るうえ、Amazonでは背景に文字やブランド表示と読めるものがあると審査で引っかかります。
- 5秒のクリップを単体でAmazonに出す。 回転を3本つなぐか、A+コンテンツで使ってください。
- 確認を省く。 モデルは見えない面を推測します。ほとんどの商品では正しく補いますが、背面に回り込む文字がある商品は公開前に必ず見てください。
よくある質問
同じ360度商品動画を3つのストアすべてで使えますか? ShopifyとEtsyは使えます。どちらも5〜15秒のMP4をそのまま受け付けます。Amazonでは、唯一の動画としてではなく、長いクリップの一部として、またはA+コンテンツで使ってください。
768pの動画で十分に鮮明に見えますか? ShopifyとAmazonでは配信時にどのみち720pまたは1080pへ変換されますし、Etsyでは視聴の大半がスマートフォンで、1:1の768pなら画面を埋めます。商品を画面いっぱいに大きく入れておけば、はっきりと見えます。
1本あたりいくらかかりますか? 1秒あたり4クレジットなので、5秒で20クレジット、15秒で60クレジットです。クレジットパックは100クレジットからで、有効期限はありません。詳細は料金ページをご覧ください。
360°パノラマには別のツールが必要ですか? はい。ターンテーブルの回転と没入型パノラマは別の出力です。回転はAI 商品360度回転動画ジェネレーターが作り、内側から見渡すequirectangularなシーンが必要な場合はテキストからパノラマAIを使ってください。
