通常の画像のプロンプトは、主に被写体とスタイルを指定するものです。しかし 360 度パノラマのプロンプトはそれとは異なります。平面の構図を作るのではなく、AI に完全な球面環境を作らせながら、地平線を安定させ、左右の端を自然につなぎ、天頂・天底に要素を詰め込みすぎないようにする必要があります。
この記事では、テキストから360度画像を生成するツールでそのまま使える、実践的なプロンプトの書き方を紹介します。
被写体ではなく、まず空間を描写する
パノラマの主役は環境であって、単一の被写体ではありません。良いプロンプトは、視点の周囲にある空間全体を描写します。
quiet Kyoto temple courtyard at dawn, mossy stones, koi pond, paper lanterns,
soft mist, cherry blossoms, calm cinematic lightあまり向いていない書き方はこちらです。
a close-up portrait of a robot in a temple courtyard2 つ目のプロンプトでも面白い画像は生成できますが、モデルに「ポートレート」と「球面空間」を同時に解かせることになります。きれいな 360 度パノラマを目指すなら、重要な要素は地平線付近に置き、ユーザーが自由に回転して環境全体を探索できるようにするのが得策です。
5 部構成のプロンプトパターンを使う
最も安定するのは、次の構成です。
- シーンの種類
- 時間帯と光
- 視点の周囲にある主要なオブジェクト
- 雰囲気と質感のディテール
- パノラマの制約
例:
alpine observatory deck at blue hour, snow ridges in every direction,
warm windows behind the viewer, thin clouds below the summit,
quiet scientific mood, 360° equirectangular panorama, level horizon技術用語をすべて詰め込む必要はありません。Panorama AI が投影に関するヒントを裏側で自動的に補ってくれます。あなたの役目は、球面全体が破綻しないよう、モデルに十分なシーン情報を与えることです。
強いディテールは極(天頂・天底)から遠ざける
正距円筒(equirectangular)画像の上端と下端は、天頂と天底の 2 点に圧縮されます。非常に細かい要素を真上や真下に置くと、ぼやけたり歪んだりしやすくなります。
より安全な書き方:
warm hotel lobby, chandelier visible near the upper wall line, marble floor,
large windows, evening city lights outsideリスクが高い書き方:
huge crystal chandelier directly overhead, intricate ceiling fresco, detailed
floor mosaic directly under the camera天井や床が重要な場合は、細かい装飾ではなく、大まかな形と質感を描写しましょう。
地平線を明示する
パノラマの失敗の多くは、地平線が傾いたり乱れたりすることから始まります。次のような短いフレーズを加えると効果的です。
level horizon(水平な地平線)viewer standing at eye height(視線の高さに立つ視点)open view in all directions(全方向に開けた視界)balanced 360° composition(バランスの取れた 360 度構図)
屋外シーンでは、地平線のアンカーを指定します。
desert oasis at sunset, flat horizon line, palm trees around a still pool,
dunes in the distance, violet sky, 360° equirectangular panorama屋内シーンでは、建築的なアンカーを使います。
modern apartment living room, straight vertical walls, level floor, windows on
two sides, warm afternoon light, full 360° interior panoramaスタイルを合わせたいときは参照画像を使う
テキストのみの生成は、まだ存在しない空間に最適です。実際の写真の光・カラーパレット・表面の質感を引き継がせたい場合は、代わりに写真を360度パノラマに変換するツールを使いましょう。
テキストが向いているケース:
- そのシーンがまだ存在しない。
- ムードボードやコンセプトを探っている。
- 素早くバリエーションを試したい。
- 物理的な正確さは重要ではない。
参照画像が向いているケース:
- 実在する部屋・街並み・商品セットがすでにある。
- 新しい世界を作るより、色と光を合わせることの方が重要。
- クライアント画像やアーカイブ写真との連続性が必要。
そのまま使えるプロンプトテンプレート
室内コンセプト
minimalist loft living room at golden hour, concrete walls, linen sofa,
large windows, warm sunlight across the floor, calm editorial mood,
360° equirectangular panorama, level horizonゲームのスカイボックス
alien desert outpost under two moons, distant basalt cliffs, glowing antennas,
wind-carved sand, cool cyan shadows, cinematic game environment,
360° skybox panorama, seamless horizon商品背景
premium photo studio environment, softbox key light from upper left,
neutral grey cyclorama, subtle floor reflections, clean commercial mood,
360° equirectangular environment map生成前のチェックリスト
生成する前に、プロンプトを確認しましょう。
- 単一のオブジェクトではなく、空間全体を描写しているか?
- 時間帯と光を含んでいるか?
- 細かいオブジェクトを、極ではなく地平線付近に置いているか?
- 水平な地平線やバランスの取れた 360 度構図に触れているか?
- 主要な意図が埋もれない程度に簡潔か?
プレビューが表示されたら、埋め込みビューアで確認しましょう。ぐるっと一周回転させ、天井と床を見て、シーンの方向性が決まるまで低解像度で再生成します。構図が残す価値のあるものになってから、4K で書き出しましょう。
生成のたびに、画像を無料の360度パノラマビューアにドラッグして、継ぎ目と比率を確認してから、プロンプトを調整してください。
